Makeとは何か
Make(旧Integromat)は、プログラミング不要で業務を自動化できるノーコードツール です。
異なるアプリやサービスを「シナリオ」と呼ばれるワークフローで繋ぎ、手作業で行っていた業務を自動化します。
Makeで自動化できることの例:
- 問い合わせフォームの内容をSlackに自動通知 → スプレッドシートに自動記録
- 請求書をPDFで自動生成 → メールで自動送付
- SNSの投稿をスケジュール管理 → 複数プラットフォームに一括投稿
Zapierと比較されることが多いですが、Makeは複雑な分岐処理に強いのが特徴です。
中小企業にMakeが合う理由
| 比較項目 | 自社開発 | Make | Zapier |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 100〜500万円 | 0円(無料プランあり) | 0円(無料プランあり) |
| 月額費用 | 保守で月10〜30万円 | 月$9〜(約1,400円) | 月$19.99〜(約3,000円) |
| 開発期間 | 1〜3ヶ月 | 1〜3日 | 1〜3日 |
| 分岐処理 | 柔軟 | 柔軟 | 制限あり |
| プログラミング | 必要 | 不要 | 不要 |
中小企業にとってのポイント: 初期費用ゼロで始められ、月額も数千円レベル。効果が出なければすぐに止められるリスクの低さが魅力です。
中小企業で効果が高い自動化シナリオ5選
シナリオ1:問い合わせ対応の自動化
手動の場合: フォーム送信 → メール確認 → スプレッドシートに転記 → 担当者に連絡 → 返信メール作成
Makeで自動化:
- Googleフォームに問い合わせが入る
- Makeが自動で内容をスプレッドシートに記録
- 問い合わせ内容に応じて担当者をSlackで通知
- 自動返信メールを送信(「お問い合わせありがとうございます。2営業日以内にご連絡いたします」)
- 削減時間:1件あたり15分 → 0分(完全自動)
- 月間50件の問い合わせで月12.5時間の削減
シナリオ2:請求書の自動生成・送付
手動の場合: 売上データ確認 → Excel で請求書作成 → PDF変換 → メール添付 → 送信 → 送付記録
Makeで自動化:
- スプレッドシートの売上データを読み取り
- 請求書テンプレートにデータを流し込み
- PDFを自動生成
- 顧客にメールで自動送付
- 送付履歴をスプレッドシートに記録
- 削減時間:1件30分 → 0分
- 月間20件の請求で月10時間の削減
シナリオ3:SNS投稿の一括管理
手動の場合: 各SNSに個別ログイン → 投稿文作成 → 画像添付 → 投稿 → 投稿記録
Makeで自動化:
- Googleスプレッドシートに投稿内容を入力
- 指定日時にX(Twitter)、Instagram、Facebookに自動投稿
- 投稿完了をSlackで通知
- 削減時間:1投稿15分 × 月20投稿 = 月5時間の削減
シナリオ4:日報の自動集計・レポート化
手動の場合: 各スタッフの日報を確認 → Excelに集計 → 週報作成 → 経営陣に送信
Makeで自動化:
- Googleフォームで日報を入力
- データをスプレッドシートに自動集計
- 週次でグラフ付きレポートを自動生成
- 経営陣にメールで自動配信
- 削減時間:週2時間 → 0分(月8時間の削減)
シナリオ5:採用応募の自動管理
手動の場合: 応募メール確認 → スプレッドシートに転記 → 受付メール送信 → 担当者にアサイン
Makeで自動化:
- 応募フォームの送信を検知
- 応募者情報をスプレッドシートに記録
- 受付完了メールを自動送信
- 担当者にSlackで通知
- 削減時間:1件10分 → 0分
導入のステップ
| ステップ | やること | 期間 |
|---|---|---|
| 1. 業務の棚卸し | 手作業で繰り返している業務をリストアップ | 1日 |
| 2. 優先順位付け | 効果(削減時間)× 難易度で優先順位 | 半日 |
| 3. 無料プランで試作 | 最優先のシナリオを1つ作成 | 1〜2日 |
| 4. テスト運用 | 1週間の並走期間 | 1週間 |
| 5. 本番運用 | 手動作業を停止し、Makeに切り替え | 即日 |
| 6. 横展開 | 2つ目、3つ目のシナリオを追加 | 週1ペース |
導入費用の目安
| プラン | 月額 | 実行回数 | 中小企業での用途 |
|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 1,000回/月 | お試し・小規模 |
| Core | 約1,400円 | 10,000回/月 | 基本的な自動化 |
| Pro | 約2,800円 | 10,000回/月 | 複雑なシナリオ |
多くの中小企業はCoreプラン(月1,400円)で十分です。 月10時間の削減ができれば、時給換算で1,400円の投資に対して10万円以上のリターン。
よくある失敗と対策
- 最初から複雑なシナリオを作る:まずは「フォーム → スプレッドシート → 通知」のシンプルな3ステップから始める。
- エラー処理を忘れる:APIの接続が切れた場合の通知設定を必ず入れる。気づかずに止まっているのが最悪のパターン。
- 属人化:作った人しかシナリオの内容を知らない。シナリオの命名規則とドキュメントを残す。
CAiOがお手伝いできること
Makeは簡単に始められる反面、「何を自動化すべきか」の見極めが難しいツールでもあります。
CAiOでは、御社の業務フローを一緒に棚卸しし、Makeで自動化する優先順位の設計からシナリオの構築まで、手を動かしながらサポートしています。最終的には御社のスタッフだけでシナリオを追加・修正できる状態を目指します。